まじめな顔で、面白いことを言う方だった。
「笑っていいとも」でよく見切れる、大柄で強面のおじさん、最近ではSMAPの番組関連にも春にちょっぴり出ていたらしい、と言えばご存知の方もいるかもしれない。
「コーディネートは、こーでねぇと」なんてダジャレを明石家さんまさんに広めてもらったのも、この人である。
何百人もの参列者が並ぶお通夜へ伺い、拝顔する機会を得られた。亡くなっていることはわかるのだが、「わっ、面白かったろ?」と、今にも起き上がって笑わせそうな、絶対に寝たふりだと思わせる、安らかな表情だった。
長患いをするよりも、こういう逝き方のほうが本人にはいいのだろうが、親しい誰かが急にいなくなるのは、周りの人間にはつらい。
ただ、身近な人があの世で待っていてくれると思えば、現世を存分に生きることもできる。この世とあの世に知り合いがいれば、怖いものはない。
お盆休みで空いた電車に揺られ、青く暑い空を窓越しに眺めながら、Fさんにお世話になった時間を思い出し、ひとつひとつに笑いをかみ殺した。 緊迫した状況すら楽しい雰囲気に変えられる、誰からも愛される本当に素敵な人だった。
「話はウソでも面白いほうがいい」
Fさんの口癖。その教えを胸に、この先もがんばろう。
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