6/21/2009

1Q84 H. Murakami

村上春樹著「ノルウェイの森」がブレイクしたのは、10代後半だった。緑と赤のハードカバー、単純にクリスマスを連想した。読もうと手に取ったのは、二十歳頃。兄の書棚からこっそり抜きとり、軽い気持ちで表紙を開く。

20ページもいかないうちに、本を閉じた。引きずり込まれたら二度と抜け出せなくなりそうな
恐怖に怯え、「読んではいけない」と、身を守った。

村上作品を読もうと思ったのはこれ一度きりで、以来、彼の著書を読んだことはない。 対談収録や海外での言動に触れると直接話を聞きたくなるが、本は別らしい。

発売前の増刷、品切れ続出の新作「1Q84」。
熱狂的なファンの感想や絶賛書評を見聞きするたびに、小さな震えと動悸がする。


自分は村上作品を受け入れられるくらい成長しただろうか。それとも、暗闇に飛び込んでしまいそうな気分をまた味わうか。 追い討ちをかけるような本人のインタビュー記事に、(まだ読めないかもしれない)、と額に手をあてた。

それほど構えることでもない、はずだ。 読んでみたいと思いつつ、じっと、時期を待っている。

【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(上) Yomiuri online

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