11/16/2008

医療保険制度 Health Insurance

96歳の祖母が倒れて約1.5ヶ月。
お蔭様で容態は少し回復し、2週間ほど前からトロみのある流動食が飲み込めるようになった。


数十年前なら、発症してから1週間か10日ほどで亡くなるところが、栄養剤と薬の点滴だけで生き延び、食べることができるようになるまで、医学は進歩したようだ。

祖母は頭痛がすることもときどきあるようなので、おそらく小さな脳梗塞や脳出血は再発しているのだろう。(延命治療はしないことにしているので、細かい病状を医師は診ていない)

「時間」「場所」「人の名前など」を認識する脳細胞は破壊され、祖母はいわゆる認知症の状態なので、日によってはっきりコミュニケーションできることもあるが、今日が何日で、自分が今どこにいるのか、話しかける相手が誰なのかなどは、わからないことが多い。

さて、考えなければならないのは、退院したあとのこと
いま祖母がいるのは「急性期病院」というタイプの、治療が必要な患者がいる場所で、いずれは退院しなければならない。

完治するまで、または死ぬまで同じ病院にいることは、数年前に変わった現在の日本の医療制度では、できない。高齢者が増え続ける中、国の財源で老人医療を支えることは、不可能だ(とされている)からだ。

1 リハビリ型 医療施設
2 医療保険型 介護施設
3 介護保険型 介護施設
4 在宅介護

祖母の場合、大まかに1-3の空き状況を確認、1-4の料金を比較選択し、現在入院している病院を出ることになる。ただし、1-3の施設も数ヶ月の期限付きのため、最終的には

・特別養護老人ホームなどの施設
・自宅

で、最期を迎える。しかし、前者は何年も空き(=入所者の死)を待たされるので、結局は自宅で家族が対応せざるを得ない

先日、マイケル・ムーア監督の「シッコ」を見た。米国の医療保険制度を取材・糾弾している、彼なりの愛国心溢れる映画だ。 

もしあれがすべて本当だとして、日本が同じような状況になるのだとすると、将来は暗い。英・加・仏のように、
適切な医療が無制限に無料で受けられる国を倣えないか、そもそも日本の制度はそれに近いものであったはず。  
戻れる方法はないものか。

少し上の世代が高齢者になったら、自分が高齢者になったら、今よりもっと大変なことになる。

祖母は遅かれ早かれ亡くなるだろう。しかしこれを機会に、もう少し、社会保険制度を調べてみる気になった。

11/09/2008

人種差別 OBAMA

私が首都ワシントンDCエリアに住み、往き来していたのは、クリントン政権~ブッシュ政権時代だった。

DC、バージニア州・メリーランド州の一部からなるDCエリアは、地下鉄やバスの公共交通網が整備され、東京23区近郊と形が少し似ている。治安のいい・悪い場所はだいたい決まっていて、エリアに入らず、日が暮れてから一人で出歩かなければ、まず安全だった。

ニューヨーク市に比べると落ち着いて地味な街。車で5分ほど郊外に向かって走れば、高速道路沿いに鹿などの野生動物が現れる。「狭山丘陵に丸の内」がある感じだと、思った。

人種はさまざま、白人、黒人、ヒスパニック、中近東、アジア。古くから政府系の奴隷がいたため、黒人層は多い。首都ゆえに教育がしっかりしているせいか、年齢が若くなるほど人種差別的な意識は他州よりは薄く、人々は全体的にお互い礼儀正しい。

それでも、『黒人を嫌悪するまたは怖がる白人』、『白人層には決して近づかない黒人』は、いた。かつて虐げ、あるいは逆襲した闘争史の根は、深い

オバマ氏が次期大統領に当選したのは歴史的なことではある。が、彼は奴隷の子孫ではない。白人の血も引いている。 黒人の中にも差別があり、色の濃さで微妙に違うグループに分かれるので、彼を受け入れない黒人層も、あるだろう。

9.11後の米国では、差別の標的は中近東やイスラム系に多少移った。戦争がときどきなければ団結しにくい多民族・多宗教国家。より複雑になった世の中をオバマ政権がどう変えていけるのか。

この選択が、米国や世界にとって本当によかったのだと、感じられる日が来ることを心から願う

11/01/2008

パーソントリップ調査 PT

最近、郵便物の整理をしていなかったのだが、先日、ある封書に目が留まった。

東京都市圏パーソントリップ調査にご協力ください」と表に書いてある。差出人は、県の都市整備部。

調査目的は、人々がどんな交通手段を利用し、どこからどこまで移動するのか を調べて、『将来のまちづくりや交通計画の検討材料にする』のだとか。無作為抽出で、私のところに調査依頼が届いたらしい。いったいどれくらいの規模で、送付されているのだろう。

記入用紙の世帯票を見ると、世帯構成人数・性別・年齢・職業・就業形態・勤務先の所在地・運転免許の有無・自家用車の有無、の欄がある。

もう1枚の個人票には、初めにいた場所から8番目に行った場所までの住所・そこへの移動手段や所要時間・高速道路やETCの利用有無、など細かく記入できるようになっている。

名前の記入欄はないが、与えられた整理番号の記入欄があるので、調べれば誰から提出されたものかは、すぐにわかるようにできている。

調査目的も意図もよくわかり、できれば協力したいとも思うが、個人情報の売買や漏洩が頻繁に起こっている世の中でこれを提出するのは、少し危険かもしれない。データの正確性を追求すれば、整理番号での管理は必要だというのもわかるが、悪用しようと思えば、非常に価値のある情報源にもなる。

国民生活を管理する側と、すべて見られて気分がわるい側、いろいろな意見があるだろう。

封書を開けてからもう随分経つのだが、私はの調査に参加するべきなのか、迷っている。